こんにちは、たこすです。
本日はメガバンクの福利厚生の中でもインパクトの大きい社員食堂についてです。
年収には反映されていませんが、実は経済的にかなりお得なんです。
メガバンクの支店には必ず食堂がついている。
あまり知られていないですが、銀行の支店には必ず同じ建物の中に食堂が完備されています。また銀行の独身寮にも食堂がついていて若手行員は朝・昼・夕を全て食堂で済ます人もいます。
情報漏洩の防止
なぜ食堂がついているかというと情報漏洩を防ぐためです。
特に窓口の女性は制服を着用しており、外で昼食をとることになるとどこの銀行の人が喋っているか分かってしまうんです。
また、防犯の観点からも日中に制服で出歩くことを回避させたいという考えが銀行側にあります。
食堂にも銀行の色
食堂で昼食を料理しているのは、いわゆる給食会社です。資本関係はないです。ただし、メガバンクによって仲のいい給食会社がおり、それぞれの給食会社にも色がついています。
三菱UFJだとメリックス、三井住友だとシダックス、みずほはニッコクアイビーといったようにメガバンクの色がついています。
激安の社員食堂
銀行で驚くべきはその社員食堂の価格の安さです。メニューにもよりますが、基本的には一食300円程度です。
メニューが選べないというデメリットも
ただし、数百人規模の大きな支店や本店を除くとメニューは一つだけなので、自分の苦手な食材が出てきてしまうこともあります。
支店によっては本当に美味しくない
たまに支店からあがる声としてはもう少し高くていいから美味しくして欲しいとの要望。材料は各支店で同じなのですが、味付けや調理のスキルはシェフの腕前によるので支店によってはあまり食堂の評判が良くなかったりします。
外食しても補助金が出る
実は、社員食堂ではないところで外食をしても数百円の補助金が出るケースもあります。営業マンに多いですが、どうしても訪問先の場所が支店から離れていて食堂に間に合わない場合に申請できます。
どうしてこんなに安いのか
この社員食堂の安さにはヒミツがあります。
給食会社自体のノウハウ
給食会社は数多くの支店やそれ以外の企業に給食を提供しています。そのため仕入れの際にバイイングパワーが働きやすく、仕入れ先との価格交渉有利に進められます。
銀行の支店の数が多いから
支店の数が多いこともポイントです。メガバンクは全国に何百の支店を持っています。1日に何万食も必要なのでその分給食会社と有利に条件交渉が出来ます。
厨房設備は銀行が用意しているから
食堂の運営は外部委託ですが厨房設備は銀行側が用意しています。
支店は歴史が長いところが多く、すでに食堂設備に関する投資が終わっているケースが多く、その分の費用負担がない点も安く提供できている理由の一つです。
実際にどれくらい得しているのか計算してみる
それでは、実際に食堂を利用したケースとそうでないケースを比較してみましょう。
東京でのランチが毎食1,000円、営業日数を245日として考えます。
年間で約17万円の差が出ることが分かります。
年収に食事補助が含まれている点に注意
就職活動や転職活動の際は、社員食堂なのか食事補助なのかを確認するようにしましょう。食事補助の場合は年収に食事補助が含まれているケースがあるので比較したときにその分を割り引いて考えるようにしないといけません