【2023年3月期版】メガバンク頭取の年収とは【大手総合商社と比較】

こんにちは、たこすです。

今回は人気記事の一つ、メガバンク頭取の年収について解説していきます。

メガバンク各社の2023年3月期決算はとても好調でした。そんなメガバンクの役員たちの年収はいくらだったのか、年収があまりにも高くて話題になった総合商社の役員と比べるとどれくらい差があるのか、解説していきます。

前回の記事はこちら。

メガバンクの2023年3月期決算について

まずはメガバンク各行の決算を簡単に振り返ります。

メガバンクはオワコンとも言われてますが、実は2023年3月期は9年ぶりの好決算でした。各社の連結純利益の合計は前期比約5%増の2.5兆円でした。

なぜ9年ぶりの好決算になったかというと、米国において利上げが進んでいるからです。銀行は、金利上昇局面では貸出金利の上昇が先行するため好決算になりやすい特徴があるため、米国でのドル建て貸出の金利収益が改善しています。

また、ドル建て借入が高金利になったため、海外で日本円建てで借入する企業も増加している点もメガバンクにとっては追い風となっています。

このような状況下、メガバンクの2024年3月期も好調な業績が期待されており、各行の合計純利益は2.7兆円を超える業績予想となっています。中でもトップの三菱UFJFGの予想連結純利益は1.3兆円と過去最高を記録する見込みです。

さて、各行が記録的な好決算を叩き出す中で役員の報酬がいくらだったのか見ていきます。

まずはトップの三菱UFJフィナンシャルグループ。1億円以上の役員報酬を受け取った役員はなんと9名でした。

そのうち5名が三菱UFJ銀行、FG本体が2名、信託、証券が各1名でした。

銀・信・証各社に1億円プレーヤーが在籍しており、さすがNo. 1総合金融グループといったところです。

気になる半沢頭取の年収は2億5千万円と三菱UFJFGの中でもトップクラスの待遇となっています。

次に銀行界隈において圧倒的営業力を持つ三井住友フィナンシャルグループですが、1億円プレーヤーの数は6名でした。

そのうち、5名が三井住友銀行の役員であり、まさに銀行ビジネスに重きを置く三井住友らしい結果となっています。

頭取の髙島氏の年収が最も高く、その金額は2億4百万円でした。三菱UFJの半沢頭取には及びませんがいずれも2億円以上と頭取は破格の待遇になっています。

最後にみずほフィナンシャルグループですが、1億円プレーヤーはたったの4名でした。これは三菱UFJFGの半分以下です。

1億円プレーヤーの内訳は、銀行1名と残り3名はFG本体となっており、One Mizuho戦略を掲げている割には報酬がついてきていない印象があります。

またもう一つ大きな特徴として、頭取の加藤氏はこの1億円プレーヤーに入っていません。つまり、みずほ銀行の頭取の年収は1億円未満ということになります。

最後に、5大商社のトップ報酬も交えて、年収を比較していきます。

第8位　みずほFG 木原CEO　1.46億円

第7位　三井住友銀行髙島頭取 2.04億円

第6位　三菱UFJ銀行半沢頭取 2.5億円

第5位　丸紅柿木社長 3.46億円

第4位　住友商事兵頭社長 4.11億円

第3位　三菱商事中西社長 6.55億円

第2位　三井物産堀社長 6.68億円

第1位　伊藤忠商事岡藤会長 8.84億円

さすがに5大商社の役員報酬と比較するとメガバンクでは全く歯が立たない結果となりました。

本日のまとめです。

オワコンと呼ばれるメガバンクですがしっかりと稼ぎ頭を見つけてまだまだ利益成長が見込まれます。総合商社と比べると流石に負けちゃいますが、景気変動に強いという特徴もあるので安定的な収入を望んでいる方にはまだまだおすすめの職場です。