こんにちは、たこすです。
本日は銀行の窓口の女性についてです。
メガバンクはこれから店舗数を大きく減らしていきます。
つまり、その分窓口もなくなります。そうなると今まで窓口で受付していた行員はどうなるのか解説していきたいと思います。
窓口来店客数の激減
ネットバンキングの普及によって銀行に来店するお客さんは激減しました。三菱UFJによると、ここ10年で来店客数は4割減少したそうです。
ここまで減ってしまうと銀行の店舗は必要ないですよね。これらを受けてメガバンク各行は大胆な店舗削減計画を発表してます。
メガバンク各行の店舗閉鎖計画
今後メガバンクは合わせて380の店舗を削減します。店舗の4分の1がなくなります。
SMBCの戦略は特徴的
三井住友の戦略は他行と違い特徴的です。店舗を一切削減せず、約300店舗を運用相談に特化した軽量店舗にすると公表しています。
ただどちらにしても窓口業務のスペースは削減されます。
店舗数と一般職行員の数がアンバランスに
支店の窓口の女性はいわゆる一般職の女性です。総合職であれば、さまざまな職種があるので配置転換が容易ですが、一般職は転居を伴う異動がないので、簡単に配置転換することが出来ません。
このため、支店がなくなった場合には近くの支店に異動させるしか選択肢がないわけです。しかし、近くの支店が人員不足になっているわけでもないので店舗数と窓口の業務の数がアンバランスになってしまうのです。
窓口業務がなくなり営業マンデビュー?
一店舗あたりの一般職行員が今後増えた場合でも、そこまで来店するお客さんが増えるわけではありません。そこで、一般職行員は今後は営業マンと同じように働いてもらう形になります。
今までやったことのない個人の運用セールスや法人向けの営業を課せられるのです。
既に水面下では、一般職行員向けの運用商品に関する研修や、試験的に営業デビューさせる取り組みが始まっているようです。
既に人事制度が変更に
既に三井住友とみずほは人事制度の変更を発表しており、一般職と総合職が統合されます。
三井住友は2020年1月に統合済み。みずほは2021年下期に統合される予定です。
一般職採用も中止に
現在、三井住友とみずほは一般職の採用を中止しています。三菱UFJだけは一般職に該当するビジネススペシャリストコースの採用を継続しています。ただし、他のメガバンクと同じように将来総合職と統合される可能性が高いです。
キャリアパスのミスマッチによる退職も?
一般職の女性たちはもともと営業目標を張られず、事務で活躍しながら適切なワークライフバランスを維持することを目的に入行しているケースがほとんどです。
営業マンデビューを強いられ、自分の描くキャリアとのミスマッチによる退職も増加する可能性が高いでしょう。
1番辛いのはお局さま
この影響を1番強く受けるのが、支店で事務のスペシャリストとして君臨し続けていたお局さまです。彼女たちは事務についてはスペシャリストですが、今後必要になるのは、簿記会計の知識や運用商品に関する知識です。
20年以上事務だけをひたすらやってきた従業員にとってはこの店舗削減の波はとても恐ろしいものになります。