こんにちは、たこすです。
2週間ぶりでめちゃめちゃ熱い展開の半沢直樹第8話を解説していきます。
参考人招致で箕部幹事長に脅される中野渡頭取
遂にフィクサーが直々に動き出しました。箕部幹事長は、中野渡頭取を大勢の前で糾弾しようかと脅してきました。
この圧力もあって、中野渡頭取は、紀本常務の続投を認めざるを得なかったのです。
参考人招致ってなに?
参考人招致とは、国会の委員会で、調査などのために参考人を招き寄せて意見を聴取されるイベントです。よく聞く似たようなイベントで証人喚問がありますが、証人喚問では虚偽の回答をすると刑事罰を問われるリスクがありますが、参考人招致は証言で嘘を述べても罪には問われないのが特徴です。
参考人招致をされると、テレビ等で話題にもなるため、銀行の評判が更に悪くなるリスクがあります。
過去の参考人招致の事例は?
1番最近の事例は、みずほ銀行のオリコ不正融資事件の際に、みずほ銀行が業務改善命令を受けた後に行われたことがあります。
2013年9月にみずほ銀行は金融庁から業務改善命令を受け、同年11月に当時の頭取だった佐藤氏が招致され、「反社会的勢力との関係遮断の対応に不十分な点があった。顧客や株主、関係各位に迷惑と心配をかけたことを深くおわびしたい」と謝罪しています。
この事件で、OBを含めて関係者54名が処分されています。
タスクフォースの再建案はほぼ半沢案と一緒
「みのべ空港」と呼ばれる伊勢志摩空港に対する忖度(そんたく)以外は半沢案が採用されていました。半沢の手腕が評価されている一方で、この空港が気になりました。
再開発をある程度操れる力を持っている場合、例えば、何の価値もない地方の土地を買い漁って、その後再開発によって土地の価値が上がった時に売却することで儲けることが出来ます。8話の最後に黒崎が言っていた「伊勢志摩ステート」はそのような取引をしていたのではないかと予想しています。
旧産業中央銀行と旧東京第一銀行の戦い
各メガバンクにも、旧行の派閥があります。もともと別の会社な訳ですから、やり方も方針もまるっきり違います。メガバンク再編の歴史はコチラをご参照↓
5年間無担保で20億円
マンション購入資金を5年無担保で貸していたと言う話。旧東京第一銀行では表に出せない融資が沢山あったということですが、相当闇が深そうです。というのも、不動産融資で不動産担保を取得するのは銀行員の常識だからです。よっぽど、他の案件で甘い蜜を吸わしてもらっていない限りこのような対応はあり得ません。
検査部は出向待機所
これは、どの銀行にもあります。一定の年次になると、一部の銀行員は出向待ちのポストで、各支店に訪問して検査をする部署に配属になります。
特に、出世が出来ず、能力も低いため取引先にも出向させることが出来ない銀行員が多く在籍しています。
僕も、若手時代にお世話になった課長は課長から昇格できずに、早々に半沢で言う検査部に異動になりました。ここに異動になると、銀行員人生の終了を意味します。人によっては、自身で転職先を見つけて、早々にイグジットしていきます。
銀行員に時効はない
警察にはあって銀行にはないものです。過去に不正があったことが判明した場合、その当時の担当者までペナルティがあります。
そのため、銀行では過去の古い融資の稟議まで必ずどこかに保管しています。何かあった時に、誰が稟議を書いて、誰が承認したのか、印鑑を見れば当時の責任者を確認できるようになっています。
ただし、よっぽどのことがない限りは、融資が返ってきている案件で追及されることはありません。お金が返ってこなかった時に初めて、本当にその融資に問題がなかったのかを疑われるからです。