こんにちは、たこすです。
遂に電脳編が解決しましたね。疑問が残らないように第四話を解説していきます。
電脳電設社長に会いに静岡へ
銀行では、融資先の企業の社長が急に会社に来なくなるケース、いわゆる夜逃げがあったりします。社長が夜逃げした時は身辺調査をして関係がありそうなところに片っ端から訪問するようなことがあります。
今回のケースでは、玉置の実父がいる電脳電設に戻っているのが濃厚と判断したのでしょう。
工場で作業する社長に気付く半沢
銀行員は、社長と会う前に人となりを知るために徹底的に過去の新聞記事を読みこみます。その社長がどんな見た目なのか、何が趣味で会社をどう思っているのか、事前に調べることで会話が弾みやすいようにします。
半沢が社長を見つけられたのも銀行員としての初動をしっかりやっていたからだと思います。
特許契約を調べ上げる半沢
銀行員は税務に強い人はそこそこいますが法務に強い人は滅多にいません。銀行員で特許関係書類を正確に解読出来る人は実際にはほとんどいません。
特許と一緒に電脳電設を買収してくれる会社を探す東京セントラル証券
実際に証券会社が事業買収のアイデアをもとに投資家を探すことはよくあります。
本来は売主である電脳の許可を受けてやるのが一般的なので、道義的にはやってはいけませんが、電脳電設からの依頼という形で動いていたと想定されます。
伊佐山に裏切られる大和田
大和田が帝国航空の案件を引き取って頭取になる野望は伊佐山に打ち砕かれました。結局は伊佐山は大和田に付いているフリをして三笠副頭取に付いてました。
みんな自分の出世しか考えてないと憤る森山
残念ながら銀行は本当にこういう人が多いです。もっとお客さんを見ながら仕事をすべきと思います。
仕事は客のためにする。自分のためにしてはいけない
とても当たり前の話ですが、今回の名言に感じました。これは銀行員以外の人にも通じる話ですね。
電脳の粉飾手法
※詳細な粉飾手法は下記をご参照ください。
買収額の過大計上
オリンパス事件の事例が有名です。あえて企業の買収額を大きく見せ、そこで発生したのれんと過去の粉飾で隠していた赤字をまとめて減損という形で処理する手法です。
ゼネラル産業での架空売上計上
おそらく東芝がやっていた循環取引を活用した粉飾でしょうか。
非連結の子会社であるゼネラル産業に商品を高値で販売することで売上と利益を不当に水増ししていたのでしょう。
電脳の裏帳簿では実質50億円の赤字
50億の赤字企業に1,500億の貸し出しをしていたのはかなりチャレンジングですね。1,000億程度はスパイラルの株式売却で返済が可能と想定されます。
残りの500億も資金使途をしっかりと株式取得資金で縛っていれば他の資金に使われることなく残っていると思われますが、実質赤字企業なので一部は運転資金として利用されている可能性も高いです。
スパイラル買収で粉飾が誤魔化せる?
結論から言うと、電脳は粉飾をリセットをしようとしていたと思われます。スパイラルの利益額は言及されていないですが、一旦、粉飾していた金額を特別損失として計上しても黒字が維持出来ると見込んでいたと思われます。
粉飾に気付けなかった伊佐山
これは、なぜ東京セントラルにアドバイザーを依頼したのかどうかを考えれば気付けたと思われますが、実際に粉飾を気付ける銀行員は少ないです。
銀行員は監査法人の監査済みの決算書をベースに与信判断をするので、既に監査法人の監査済みと言うことで安心してしまっているケースが大半なんです。
三笠は娘の留学資金や奥さんの飲食店の改装費を電脳に支払わせる
このような不祥事はあまり前例も聞いたことがありません。
ですが、取引先企業が銀行との取引を円滑に進めるために支店長の自宅に直接ギフトを送ったりするようなことはあります。こういったギフトのやりとりも銀行はしっかりと裏側でデータを取って厳格に管理しています。
電脳に出向するのは三笠副頭取、伊佐山部長、諸田
正直、半沢が適任だと個人的には思いました笑。
銀行出身者が企業の再建に向けて出向する事例はありますが、その場合は往復切符であることが多く、再建後は出向者は戻ってきます。
再建中の手腕が認められてそのまま社長になるようなケースも僕は見たことがあります。
営業第二部への栄転する半沢
肩書きは次長でしたね。銀行の次長→証券の部長→銀行の次長だったので、部長待遇で戻っても問題ないと思いましたが、ストーリー上は銀行の営業担当者の形なので次長の肩書の方が話が伝わりやすかったのだと思います。
帝国航空の再建を託される
東京中央銀行から700億の負債を抱える帝国航空をニューヨーク支店から戻った紀本常務の指揮のもと再建するという話。紀本常務は中野渡派とのことですがどのように絡んでくるか楽しみです。
再建計画を実行することが出来ない帝国航空
年金の交渉や不採算路線の削減が出来ずに赤字が続いているとの話。経営再建したJALのお話がモデルになってそうですね。こちらについては下記をご参照ください。
サプライズ人事。白井議員が国土交通大臣に
帝国航空を改革。一律7割の債権カットを銀行団に要求。
債権放棄と聞くと、2011年に経営悪化した東京電力の債権放棄をめぐって政府と銀行で揉めた事例があります。当時は、債権放棄をするなら銀行がこれ以上貸さないと言って突っぱねた結果債権放棄の話はなくなったと記憶しています。
これから東京中央銀行の債権がどうなるのか、次回が楽しみです。