こんにちは、たこすです。
本日は、メガバンクの頭取になると年収になるのか、有価証券報告書から読み解いていきます。また、この年収から半沢直樹の中野渡頭取や大和田取締役の年収についても予想していきます。
若手の年収についてはこちら↓
メガバンク各行の役員報酬を紐解く
メガバンクは各行上場しているので、有価証券報告書を開示しています。まずは各行の役員報酬から役員が平均してどのくらいの年収があるのかを見てみましょう。
平均年収ベースでは圧倒的な差が生まれています。三菱UFJとみずほで4倍の差があるのは驚きですね。ただ、みずほは2019年3月期に大きな特別損失を計上しているので、その責任を負う形で役員報酬を減額していると思われます。1年前の役員報酬の平均は3,000万円を超えています。
三井住友の役員の数が少ないのは、信託ビジネスが弱い分、役員ポストが少ないためと考えられます。
頭取の年収比較
有価証券報告書では、1億円の年収を超えた場合は開示されます。みずほは1億円を超える報酬の役員がいないため非開示となっていますが、他のメガバンク頭取が平均の2倍以上貰っていることを踏まえると、おそらく5,000万円程度と想定されるので、下表の通り、メガバンク頭取は全員年収が5,000万円超です。
頭取になるために必要な3つの要素
メガバンクの頭取にはある一定の共通点があります。
各頭取の略歴を見ながら、頭取になるために必要な要素を一つずつ解説していきます。
メガバンク頭取の略歴比較
学歴
一つ目は、言わずもがなですが学歴です。メガバンクの今の頭取の学歴は、京大・慶應・早稲田となっており、全員高学歴です。ここで重要なのは、ただの学力の高さではではなく、大学を通じたネットワークの広さです。大企業の経営陣と会話するにあたって同じ大学であることがアドバンテージになることもあります。
米国経験
現在のメガバンクの頭取は全員アメリカ勤務か留学の経験があります。本気で頭取を目指すのであれば、本場の英語が通じるようなスキルやMBAの知識が必要になります。
企画の経験
全ての頭取は、上記2つの経験の後に、銀行経営の根幹である企画部門の経験が必ずあります。営業でひたすらいい数字を稼いでいるだけでは銀行経営は分かりません。企画部門を経験することで、銀行が抱えている真の課題などと向き合う必要があります。
総理大臣の年収は?
それでは総理大臣の年収と比較してみましょう。
内閣総理大臣の給料は、内閣官房のホームページで「主な特別職の職員の給与」として掲載されています。
2020年1月時点の内閣総理大臣の年収は、4,049万円です。メガバンクのどの頭取よりも年収が低いことが分かります。
メガバンク頭取の年収を上回る地銀の頭取
実は、メガバンクの頭取、もちろん総理大臣も超える年収を享受していた頭取が存在します。それはスルガ銀行の頭取です。
スルガ銀行創業家の岡野氏は、頭取時代に毎年2億円近い役員報酬を受け取っていました。
カボチャの馬車事件を受けてノジマが資本参画することで創業家はいなくなっていますが、それまでの役員報酬は異常なほど高待遇でした。
半沢直樹の中野渡頭取の年収は?
半沢直樹の東京中央銀行は作者に池井戸潤の出身行である三菱UFJ銀行がモデルとなっています。これを踏まえると、中野渡頭取の年収は2億円超です。三菱UFJは取締役レベルでも平均して1億円の年収なので、大和田取締役も1億円近い年収を得ている可能性があります。